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過去のお知らせ

パーキンソン病教室 開催

第六回 即実践!パーキンソン病教室
~調子が悪くてもできること~

場所:アクロス福岡 7F大会議室

当院では、毎年1回、即実践というテーマでその日、家に帰ったらすぐに実践できるということを目的に行っています。

9月8日(土)に第6回パーキンソン病教室を開催いたしました。今回は「調子が悪くてもできること」というテーマで、調子の悪い時に困っていることのアンケート結果をもとに、痛みや不快な感覚の対処方法、トイレ動作(ズボンの上げ下ろしなど)の工夫を紹介しました。また、今回は院長より、脳の仕組みとパーキンソン病というテーマでお話させて頂きました。

 

今回は、115名もの多数のご参加を頂きました。

なお、質疑応答の時間が取れませんでしたので、質問に答えさせて頂いています。

parkinson log

第6回即実践パ-キンソン病教室

~アンケートのご質問に対する回答~

 

Q.こわばりの対処方法ついて教えてください
A.ゆっくり休みたい時、または夜お休みになられる時に、力が抜きにくい等の声をよく聞きます。私どもの主催する第5回パーキンソン病教室でもポジショニングについてまとめていますが、改善策としましては、寝ている際に力が入って浮いている手・足の部分にクッションやタオル等を当て隙間を埋めてあげると力が抜きやすく、リラックスすることが出来ます。

Q.歩く時にはどんなことに気をつけたら良いですか
A.歩行時は、歩きだす前に膝をしっかり伸ばすこと、歩きだしたら大きく 手を振り踵から足を着けることを意識することが大切です。

Q.便秘の対処方法について教えてください。

A.便秘についてのご質問はとても多く聞かれました。

改善策としましては、十分に水分をとったうえで、ホットパック(自宅で簡単に作れる方法:第6回パーキンソン病教室レジュメ参照)を腹部に乗せ温めてあげると効果的です。また、腹部を『の』の字を描くようにマッサージ(即実践パーキンソン病教室P66便秘体操参照)を行うのもよいと思われます。それでも効果がなく排便が3日以上なければ、受診を行い医師に相談の上、下剤等を試されることをお勧めします。

Q.家族の関わり方について教えて下さい。

A.家族の方との間での意見の違い等で悩まれている方の声も多く聞かれます。当医院はパーキンソン病の方に多く利用して頂いていますが、その中で感じることはパーキンソン病を患われている本人様は『調子が悪くて当たり前』で、御家族は『調子が良くて当たり前』という考えになりやすいということです。いつも出来ていることが本当に出来ない時もあるので、焦るような声掛けをしたり、『甘えている』『怠けている』と思わずに、優しく手を貸してあげて下さい。そうすることで、本人様にも『理解してもらっている』という安心感が生まれて、結果的に調子も良くなります。

※即実践 パーキンソン病教室の本をお持ちの方はそちらもご参照下さい。

詳しくは、メールまたは電話にて対応致しますのでお気軽に、ながら医院(石田、早川)までお問い合わせください。